祈りの歌
人生の成功を手に入れようと、強さを求めたのに
与えられたのは弱さだった、謙虚であるように
偉大なことを成し遂げようと、健康を求めたのに
与えられたのは病気だった、何が偉大か学ぶように
幸せになりたいと、富を求めたのに
与えられたのは貧しさだった、足ることを知るように
世の賞賛を勝ち得ようと、権力を求めたのに
与えられたのは無力だった、得意にならないように
満たされた人生を送りたいと、すべてを求めたのに
与えられたのは私のこの人生、受け入れることを学ぶように
求めたものは何ひとつ与えられなかったけれど
確かに祈りは聞き届けられた、すべてが与えられた
こんな拙い私なのに、祈りはすべて叶えられた
気がつけば大きな恵みを、私は生きている
求めたものは何ひとつ、与えられなかったけれど
確かに祈りは聞き屈けられた、すべてが与えられた
アメリカ南北戦争時代の無名兵士の詩を三浦久氏が訳したものです。 |